同じ種類のものを生産する際の最小単位のことをロットといいます。ひと山とか、ひと組という意味もあります。つまりは、1ロット10枚という場合などは、10枚からの注文を受け付けるということになります。また、1ロットがいくつになるかは生産者側が決めており、生産者が変わればその数も変わることになります。ロットでの注文をする際は、1ロットがいくつかなのかを知っておく必要があります。それではなぜ生産者はロットでの注文を使用しているのでしょうか?作った製品が効率よく管理できるようになります。ロット番号をつけることで、その在庫や製造年月日などを簡単に知ることができます。また、万が一不良品が発生した場合、そのロット番号から即座に不良品を回収することができます。さらに、製造する最低数量のコントロールによって無駄を省くことができるのです。
大ロットのメリット
数を多く製造すると1つあたりの単価が安くなるこという利点があります。たとえばシールを100枚作るのと1万枚作るのとでは、1万枚の方が1枚当たりの製造時間が短縮されます。また、当然のことですが製造コストも安くなります。
大ロット生産に向いている商品と向いていない商品があります。大量に配る景品や、社員に配布するストラップといったできるだけ予算を抑えたいものが良いでしょう。また、納期に余裕があって安く作れるものも向いています。反対にこの生産方法に向いていないものは、少量で納期が限られているものになります。大ロットの場合、大量生産になるために短期間での製造が難しくなるからです。
小ロットがおすすめ
少ない生産数の場合には、大ロットとはまた違った良い点があります。シールに様々な印刷方法や台紙の素材があります。1回の印刷でいろいろ試すことはできませんので、もし思った仕上がりと違えば大ロットでは大きなロスが出てしまいます。もし、あまり使用しないものや売れないものを大量に生産したとしたら、残品はすべて無駄になってしまいます。
小ロット生産は大量に生産しない分、納期の短縮にもつながります。また、色々な種類のものを作り出すことができます。少量作って、その使い勝手を試して次に生かすということもできます。小ロットなら多少の無駄はそれほどの痛手にはなりません。そのシールが家庭用であれ会社用であれ、まずは小ロットで作り、気に入れば大ロットで作る方がより無駄がなく、クオリティの高いものになるといえます。