シールに使用される糊の性質と種類

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シールに使用されている糊は、一般的に15度から35度以内の常温で使われることを前提として製造されています。糊の性質として温度が低くなると、固くなって接着力は下がってしまいます。反対に温度が高くなれば、糊の接着力は増していきます。ただし、あまりにも高温になってくると、逆に接着力は悪くなります。
糊にはいくつかの種類があります。大半のシールに使われている普通粘着、なかなか剥がれない強粘着、きれいに剥がせる弱粘着など主に九種類に分かれています。

冷蔵食品・冷凍食品にシールを使う時の注意

冷凍されたものや冷蔵加工品にシールを貼る場合、普通のシールを貼ってはいけません。上述したように糊には寒さに対する耐性がないからです。ですから、冷蔵品には冷蔵品専用の糊を使用したもの、そして冷凍品にはそれに合った糊を使用したものを使うようにしましょう。また、冷蔵品や冷凍品の場合、入れ替えをしたり、濡れた手で触ることも多くなります。食品に水分や油分、あるいはほこりが付着していると、剥がれやすくなる原因となります。貼る前に水分だけではなく、油分やほこりがついていないかどうかもチェックしてください。なかなか貼り付かない場合の多くは、こういったことが原因となっています。
シールを貼ってから時間をおくことも重要です。貼ってすぐは十分な接着力がなく、剥がれやすい状態になっているからです。貼ってすぐにしまうのではなく、数時間か1日程度はそのままにしておいてから冷蔵室や冷凍室に移動するようにしましょう。

冷蔵食品には冷食糊のものがおすすめ

冷蔵食品にはそれ専用に開発された冷食糊というものがあります。この糊は冷えても固まらない性質を持ち、その上、水濡れにも強いので頻繁に冷蔵庫や冷凍庫に出し入れする食品や飲料水に最適なものとなっています。また、冷凍品には冷凍糊があります。主に業務用冷凍庫のように家庭用のものよりも低温で保存するものに使われています。この糊の特徴は、冷凍される温度が低く設定されており、冷凍庫の中で糊が劣化して剥がれてしまうことが起こりにくくできています。一般的にマイナス15度程度の冷凍庫ならば冷食糊でも大丈夫ですが、それ以下の温度で保存する場合は、やはり冷凍糊を使用すべきです。なお、ラミネート加工のものにするのも一つの方法です。これは水や油に強いだけではなく、爪などのひっかきによる劣化や湿気の吸収を防いでくれます。

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